今回はカリモク革ソファの傷補修・染め直しの事例をご覧いただきながら、革研究所のソファー修理や修理方法・費用についてご紹介していきたいと思います。
『ソファーの汚れ・キズ・スレ・ひび割れが気になる』
『ソファー修理にはどんな方法があるのか知りたい!』
『どのタイミングでメンテナンスすればいいかわからない・・・』
『ソファーの修理料金を知りたい』
このようなお悩みや疑問をお持ちの方は、ぜひ読んでみてくださいね。
お見積もり・ご相談は無料ですので、お気軽にLINEよりお問い合わせ下さいませ。
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目次
【Before】施工前のカリモク革ソファー
こちらが実際の施工前のカリモクソファーの写真です。
部分ごとにアップで見ていくと、以下の通り。
肘置き部分は毛羽立ち、色がはげてきています。
座面に至っては革が乾燥し、ひび割れを起こし始めてしまっている状態です。座面は特に、人が座り負荷も大きく掛かる部分ですので、劣化しやすい箇所のひとつです。
また、座面と背もたれとでは、革の色味の差が出てしまっていますよね。
特にソファーは家具の中でも面積の大きなものですので、色の違いはひと目見ただけでも気になります。
革ソファーの劣化の種類について
革の補修について詳しく解説していく前に、革製品に見られる劣化の種類について、今一度症状別にお伝えしていきます。
一般的に、革製品のトラブルは、
・汚れ、シミ
・色落ち
・スレ、キズ
・ひび割れ
・破れ
ざっくりと、上記の5パターンに分けられます。
今回は革製品のなかでも、革ソファーに多くみられる症例と原因を中心に解説してみたいと思います。
汚れ
まずは汚れについてです。
コーヒーや水が飛んでシミになってしまったり、ペットの排泄物、ボールペンのシミなどなど・・・汚れの種類は多岐に渡ります。
またソファーで言うと、特に肘置き部分は手の油分が汚れとして蓄積しやすく、黒ずんでしまっていることもよくあります。薄い色だと余計に目立ちますよね。
そして、手垢のような油性のものは、クリーニングだけできれいに除去することが難しい汚れのひとつです。
また、大きなソファの場合は、お部屋の一角に常に固定した状態で基本的に動かさずに使うことが多いもの。
お部屋の中で舞ったチリやホコリはソファーの表面に蓄積し、やがて汚れとして沈着してしまう原因にもなりますので、ブラッシングなど定期的なお手入れが大切となります。
色落ち・色褪せ
次に、色落ちや色褪せについてです。
革は元々は動物の皮膚ですので、何も加工していない状態では、白っぽい色をしています。
ここに用途に合わせて色を入れていくのですが、紫外線を浴びることや何度も擦れるなど、さまざまな外的な刺激を受け、少しずつ色落ちや色褪せを起こしていきます。
特に淡い色や赤色は、黒や青などの濃い色と比べて色褪せしやすい傾向にあります。わかりやすい例でいうと、車の赤のダッシュボードが色褪せして朱色になっていることがありますよね。
また、革に色を入れる際には、色落ちしないように専用の薬剤で色止めを行うことが多いのですが、それでも、時間の経過やさまざまな外的な刺激を受けることによって、やがてその膜も少しずつ落ちていってしまいます。
革の製造方法や色止めの膜の厚さや成分によって劣化の程度に違いはありますが、どんなに高級な革製品でも、新品と全く同じ状態がずっと維持されることはないということを、知っておいていただければと思います。
スレ・キズ
次に、スレやキズについてです。ソファーでいうとペットによる引っ掻きキズや、引っ越しなどで移動させた際にぶつけてしまったキズなどがよく要因として挙げられます。
スレやキズは軽度なものから重度なものまでありますが、こすれて毛羽立ってしまったり、えぐられてめくれた状態など、革表面に凹凸ができてしまっている状態のことを指します。
ひび割れ
次は、ひび割れです。
ひび割れは革内部の油分が抜け、硬くなった状態の革に発生する症状です。
ヒトのお肌も、冬場など乾燥する時期はハンドクリームなどで保湿をおこない、コンディションを保つ必要がありますよね。これは、元々皮膚であった革にも同じことが言えます。
冬場に手がカサカサしたりささくれができてしまうように、革もメンテナンスで保湿をしてあげないと、ひび割れてしまうことがあるのです。
また、乾燥がひどい場合は革がポロポロと剥がれ落ちてしまうことがあり、そうなってしまったものについては、補修をすること自体が困難にもなってきます。
破れ
最後に、破れについてです。
破れる原因としては、大きく分けると2通りあげられます。
・ひび割れて革自体の強度が弱った状態のところに、さらに衝撃や摩擦が加わり続け、最終的に穴が空いてしまう場合
・革自体はまだ状態が良いのに、鋭利なものに当たって破けてしまう場合
大切なソファーが破れてしまったらとてもショックですよね。
特に、ペットやお子さんのいるご家庭は注意が必要。同じ位置ばかりに座り続けたり、勢いよく座ったりする等、負荷のかかる座り方しないことも大切になってきます。
買ってすぐのお手入れも大切!
これは全ての革製品に言えることですが、もしも軽度の症状であったとしても、そのままの状態で放っておいたり、使い続けていると、一見してわからない場合もありますが、傷口の劣化は少しずつ進行しています。
できる限り早い段階でメンテナンスや適切な修理をおこなっておくことは、あとあと長くお使いいただくために、とても重要。
例えば、買ったばかりのきれいな状態であっても、汚れがつきにくいコーティングを施すなど、使い始めの段階で予防的なお手入れをしておくことが、実は何よりも大切といっても過言ではありません。
当店では革製品のクリーニングやコーティングのみのご依頼もお受けしておりますので、お気軽にご相談くださいね。
本革は本来非常に丈夫な素材ですので、適切にメンテナンスを行えば一生モノにだってなり得るのです。
ソファーの修理方法と修理料金について
ソファー修理の依頼に関しては、直接体が乗る部分=座面・背もたれ・肘置き部分を中心に、劣化が発生しているケースが多く見られます。
ただ今回の事例のカリモクの本革ソファのようなスレ、傷、ひび割れ程度であれば、コストのかかる張り替え修理までしなくても、またお使いいただける状態へ革を補修することが十分に可能です。
張り替えの場合は見積もりも高額となってしまいますが、キズ補修や染め直しであればコスト的にも比較的お安く仕上げることができます。
修理料金(目安)
・塗装による補修 39,930円~(二人がけソファーの場合)
※劣化の状態によって大きく変わる可能性がございます
部分張り替えや全面張り替えの場合は、ソファーの形状や装飾によって大きく料金が変動いたしますので、まずは実際にお写真を確認してから概算のお見積もりをお伝えさせていただきます。
カリモク革ソファ キズ補修と染め直し 修理工程
今回の修理工程は、大まかに以下の流れで行います。
1. クリーニング・脱脂
2. キズ補修・研磨作業
3. 染色・色止め・艶調整
4. 最終仕上げ
ひと工程ずつ解説していきます。
1. クリーニング・脱脂
まずはクリーニングの工程です。全体にクリーナーを塗り、表面の汚れや油分を除去していきます。隙間に溜まったホコリ等の汚れも、ブラシを使って丁寧に落とします。
2. キズ補修・研磨作業
クリーニングの後は、ひび割れやキズ部分を埋める作業です。補修材をを塗布し、表面のスレやキズを埋めていきます。ひび割れ箇所のような深いキズには、より強度のある補修剤を塗布していきます。
そしてキズの補修のあとに、表面状態をよく確認しながら研磨作業をおこないます。あくまでも修理ですのでキズ跡を完全に消すことはできませんが、研磨を繰り返ししっかりと下地を作っておくことで、後々の仕上がりにも大きく影響するこ大切な作業です。この工程で見た目も強度の面もかなり改善することができます◎
3. 染色・色止め・艶調整
傷の補修が完了したら、いよいよ染色です。色合わせは熟練の職人でも全く同じ色を出すことは不可能だと言われ、経験や感覚的な部分も大きい作業です。特に濃い色よりも薄い色を作る方が難しいと言われています。
1回目の染色のあとに、仕上げの染色をもう一度行います。ここでは最終的な色味調整・色止め・艶感の調整の3つを同時に行います。クリーニングやキズの補修などの下処理がしっかりとできていれば、とてもきれいに色を乗せることができます。
4. 最終仕上げ
最後に表面にオイルを塗り込み手触りも良く仕上がりましたら、施工完了です!
【After】補修完了後のカリモク革ソファー
それでは補修完了後の写真をご覧ください!
いかがでしょうか?
ひび割れていた座面や肘置き部分もとってもきれいに補修されましたよね。色ムラになっていた座面部分にも、しっかりと色が入りました。ひび割れも特に気になりません◎
『こんなに傷んでいたら無理かも・・・?』という場合でも、まずは一度ご相談ください。適切な修理を施すことで、これから先もまだまだお使いいただけるようになります。
思い入れのある大切なものだからこそ、修理をしながら長く使い続けませんか。
自分で修理はできる?
『ちょっとした修理であれば自分でもできるのでは・・・?』
もしかすると、そのように考えていた方もいらっしゃったのではないかと思います。実際にインターネットで検索してみると、補修シートを使う方法等、自分で修理する方法が何件もヒットしますよね。
もちろん、症状に対して適切な処置ができれば、自分で修理するのもありだと思います。修理業者に依頼するよりも遥かに安く済みますしね。
しかし、自身での修理は使用する材料や塗料によっては、余計に劣化を進めてしまうリスクが伴います。
結果的に、専門の修理業者に出すこととなったとしても、修理に修理を重ねる形となるため、綺麗に仕上がらなかったり、予想外の表面状態となってしまうことも考えられます。
そうなってしまうと、結果的に修理にかかるコストが余計にかかってしまうこともありますので、ご自身での補修は特に注意が必要です。
ご依頼方法・ご依頼後の流れ
革研究所長野店への修理の依頼方法とご依頼後の流れは、以下の通りです。
1. お問い合わせ・概算お見積もり
革修理に関するお問い合わせやご相談、お見積もりは無料で承っております。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
LINEやお問い合わせフォームの場合、1営業日以内に担当者から折り返しのご連絡をさせていただきます。
2. 革修理品の発送・お預かり
当店は、全国から配送での修理に対応しております。
遠方の場合でも、ご来店いただく必要はございません。
・配送の場合
「お申込書」にご署名・ご捺印の上、修理品と同梱してお送りください。
「お申込書」は、下記ページよりダウンロードできます。
※往復の配送費用はお客様のご負担となります。あらかじめご了承ください。
・お持ち込みの場合
当店まで修理品を直接お持ち込みいただくのもOKです。
※出張施工などにより不在の場合もございますので、必ず事前にご来店日時をご予約いただきますようお願いいたします。
※ソファーなど大型のもののお持ち込みの場合は必ず事前にご相談ください。
3. 革修理品の確認・修理金額の査定
当店に到着後、現物を確認し正式な決定金額をご連絡致します。
万が一修理金額にご納得いただけなかった場合でもキャンセルは可能ですが、返送にかかる配送費用はお客様のご負担となります。あらかじめご了承ください。
★ソファーの場合、近隣エリア(松本市・塩尻市・安曇野市・山形村・朝日村・上田市周辺)への出張見積もりも承ります!
4. 革修理施工開始
ご依頼いただいた順に施工をいたします。ご依頼時の混み具合にもよりますが、納期は約1ヶ月いただいております。 ※縫製の修理や、染め具合の乾燥により、施工期間は大きく変わります。
また、お急ぎの場合でもご対応できることがございますので、お気軽にお問い合わせください。
5. お支払い・革修理品の発送
修理完了のご連絡後、当店指定のお支払い方法(銀行振込・クレジットカード他)にてお支払いをお願いいたします。 お支払いを確認後、革修理品の発送を行います。
6. 商品の到着・品質保証
到着後、開封いただき革修理品をご確認ください。
色止め、コーティングも完了していますが水気にはご注意ください。 ※お手元に届いてから、1週間が品質保証期間です。 ※施工内容以外は一切保証できませんので、ご了承ください。
革修理は革研究所長野店へご相談下さい
ソファーの傷・色褪せ・汚れでお困りの方は、ぜひ一度革研究所長野店へご相談くださいませ。
元々丈夫な素材である革は、キズ・色あせ・汚れ等があっても、適切な修理・メンテナンスを施すことでより長くお使いいただくことができるようになります。
経年と共に劣化は進んでしまうため、なるべく早く修理やメンテナンスを施すことが長持ちの秘訣です!
ご質問やお見積もり依頼は、随時LINEにてお受けしております。
現在、LINEからのご相談・ご成約で5%OFFキャンペーン中ですので、是非お使いくださいね。
また、近隣エリアは無料で出張お見積もりも可能です。(松本市・塩尻市・安曇野市・山形村・朝日村・上田市周辺)
どうぞお気軽にご相談くださいね。