革修理|長野県松本市の革修理なら革研究所 長野店
革修理ブログ
2024/12/10
【自動車革内装修理・当日仕上げ可】本革巻きハンドル(ステアリング)・本革シート キズ補修
ソファ修理・ブランドバッグ修理・革財布修理の革研究所長野店です!
今回は自動車の本革巻きハンドル(ステアリング)と本革シートのキズ補修の事例をご紹介しながら、革研究所のお車の革内装修理の流れや、修理費用について合わせて解説していきます。
『車のハンドルやシートのキズ・スレ・色褪せ・汚れが気になる』
『修理期間はどのぐらい?』
『ハンドルやシートは車体から取り外さなきゃだめ?』
『車の革内装修理の料金は?』
【Before写真】施工前の本革巻きハンドル(ステアリング)・本革シート
本革巻きハンドル(ステアリング)・本革シート キズ補修 修理工程
【After写真】施工後の本革巻きハンドル(ステアリング)・本革シート
今回は、補修事例を2件をご紹介いたします。
まず一つ目のご依頼はこちら。
BMWの本革巻きのハンドルです。松本市にお住まいのお客様からのご依頼です。
気になられていたのは、ドア側のこちらのキズ部分。
気づかないうちに何かでガリっとやってしまったようで、革がめくれたようになってしまっておりました ><
大事に乗られているのがよくわかる綺麗なお車でしたので、こうなってしまうとちょっと気になりますよね。
お客様はディーラーでも相談されたそうですが、『ハンドルまるごとの交換となり費用も5万かかる』と言われてしまったそうです。。
キズだけでそこまでするのは、なんだかちょっと躊躇いますし、エコじゃないですよね。。
そんな中で当店のサービスを知り、ご相談くださったとのことです♪ありがとうございます。
続けて、2つ目のご依頼もご紹介いたします。
こちらはSUBARU アウトバックの本革シートです。松本市の中古車販売店様からのご依頼です。
運転席のドア側のシートに、これまた先ほどのハンドルと同じようなガリっとやってしまったようなキズが〜 ><
キズ周辺の細かなスレキズも気になりますね。
乗り降りの際、当たってスレてしまうことがどうしても多い箇所です。
お車の内装修理については、『本革はうちではちょっと・・・』と、他店では断られてしまったというお声も耳にします。
当店は『革研究所』という名の通り、革専門やらせていただいております◎
施工には革用に設計開発した塗料や溶剤を使用しておりますので、革巻きハンドルや本革シートの補修も大歓迎ですよ〜!
修理内容について詳しく触れていく前に、自動車の革内装修理の流れについてよくいただく質問をまとめてみましたので、ご参考くださいませ。
質問1:キズが深かったり、革が破れていても直りますか?
回答:可能な限り目立ちにくく補修することが可能です。
はじめに申し上げておくと、当店のサービスはあくまで修理であり、完全復元ではございません。
ですが、劣化の種類によっては、どこにあったのかわからないぐらい綺麗に仕上がることもございます。
同じ工程で施工をしても、色であったり、劣化の程度や革表面の風合いの有無によっても仕上がり方(見え方)が変わってくるためです。
車関連の施工以外にも同じことが言えますが、補修作業時は劣化状態に合わせていくつかの補修剤を使い分けて施工を行っております。
深いキズやひび割れには専用の補修剤を使用いたしますし、革が破れている場合は、破れの補修も行います。
乗り降りで繰り返し当たりやすい箇所など、位置によってもよりしっかりとした強度を持たせて施工する必要があるため、状態に合わせた施工方法をお客さまごとにご提案させていただいております。
ですので、「はい、深いキズや破れも全部綺麗に直りますよ!」と一概には言い切れない面があるのです。
また第一に、お客様の大切なお車ですので、しっかりとお互いの認識を合わせ、お客様にもご納得いただいた上で施工を進めたいという思いがございます。
まずは、LINEで画像を数枚お送りいただければ、どの程度まで綺麗になるかおおまかにお伝えすることも可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいね。
質問2:車を預けたその日のうちに仕上げてもらうことはできますか?
回答:はい、可能です。但し、天候や修理内容によっては翌日以降の仕上がりとなる場合がございます。
部分的なキズの補修などの場合は、お車ごとお預かりし当日中に仕上げてお返しすることも可能です。
当日仕上げの場合、事前のお預かり日時の調整が必要となりますが、午前中にお預かり→夕方ごろお渡しといった流れでの施工も可能です。
※但し、劣化の程度によっては乾燥に時間がかかったり、天候によっても作業の進捗に影響が出る為、当日仕上げが難しいこともございます。あらかじめご了承ください。
質問3:そちらで車体からハンドルやシートを取り外してもらえますか?代車の用意はありますか?
回答:お客様自身で取り外した上でお持ち込みいただくか、当店提携の車屋さんで取り外し作業を行っていただく流れとなります。代車もそちらで手配が可能です。
(革研究所の工房ではハンドルやシートの取り外し作業は行なっておりません。)
仕上がりや作業にさほど影響が出ない内容であれば、お車ごとお預かりしそのまま作業をさせていただきますが、シートの隙間の部分やハンドルの裏側など、車体からとり外した状態でないとどうしても手(機材)が届かず、均一に仕上げることが難しい場合もございます。
その場合は、行きつけの車屋さん等で車体から取り外してもらった上で直接お持ち込みいただくか、または当店提携の車屋さんにて取り外し作業を行っていただく流れとなります。
※取り外しにかかる料金は、車種によっても工賃が変わるため都度お見積もりをさせていただきます。
また代車については当店提携の車屋さんでお出しすることが可能です。※台数に限りがあるため、要事前確認
代車が必要な場合も、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
まずは、表面のクリーニングを行います。専用のクリーナーで水溶性の汚れを除去します。その後脱脂を行い、油分もしっかり取り除いてあげます。脱脂は革にとってよくないのでは・・・?と思われるかもしれませんが、逆に油分が残っていると後々の工程で使用する塗料の定着が悪くなり、剥がれの原因にもなりうるため、大切な工程の一つと言えます。
続いては、スレやキズの部分を中心にスレキズ補修剤を塗布していきます。スレて表面の塗膜がなくなっている・あるいは薄くなっている箇所の表皮を形成していく工程です。捲れたような箇所も、できるだけ元の状態に近い仕上がりとなるように施工していきます。種類の違う補修剤を段階を分けて塗布することで、より整った表面を作っていくことができます。補修剤を塗布した後は、しっかり乾燥させながら必要に応じて研磨も行い、ざらつきのない表面状態に仕上げます。
この染色前の下地を作る工程は、仕上がり時の質感を大きく左右する非常に大切な工程でもあります。この作業をやりすぎると革らしい質感まで損なわれて逆に補修箇所が目立ってしまうこともあるため、慎重に表面状態のチェックを行います。できるだけ目立ちにくく仕上げつつ、自然な質感となるよう加減し状態を見極めることが重要です。
シート補修時の作業風景をちらっと♪
当店の建物横の駐車スペースでお車をお預かりし、作業を行います。
表面の状態が整ったら、次は染色工程です。今回のハンドルの方は、色がスレて薄くなっている箇所もところどころございましたので気になる部分にはお色を入れて仕上げました。
また、この工程では色を入れると同時に、ご希望の艶感への調整も行います。艶感はマット目に仕上げる方がキズも目立ちにくいですが、ご希望に合わせた調整をさせていただきます。
最後に全体をオイルで拭きあげ保湿を行い、施工完了です!
自動車の革内装補修の場合、修理料金は都度お見積もりとさせていただいております。
※今回のような事例(車ごとお預かりしての部分補修)の場合ですと、およそ12,000〜20,000円前後が修理代金の目安となります。
劣化の程度により施工方法や作業時間や難易度も変わってまいりますので、金額は前後いたします。
詳しいお見積もりに関しては、一度お問い合わせくださいませ。
今回は本革巻きハンドル(ステアリング)・本革シート キズ補修の事例のご紹介でした。
大切なお車の革内装の修理も、ぜひ当店にお任せくださいませ。