革修理ブログ

革修理ブログ

全てのブログ

2025/09/17

財布・バッグなどのコバ(フチ)のひび割れや剥がれ補修について解説します

 

長野県松本市南部の革製品専門修理店『革研究所長野店』です!

今回はお財布やバッグの持ち手などでよく見られるコバ部分にまつわる修理事例をご紹介しながら、当店のコバ補修について解説いたします。

 

『財布のコバ(フチ)部分が剥がれてきた』

『バッグ持ち手のコバがひび割れていて気になる』

『剥がれた部分だけ直してもらうことはできる?』

『修理料金はどのぐらい?』

 

このようなお悩みや疑問をお持ちの方は、ぜひご覧くださいね。
 
修理のお見積もり・ご相談は無料ですので、お気軽にLINEよりお問い合わせ下さいませ。
ただいま、LINEからのご相談・ご成約で初回5%OFFキャンペーン中です!
 
 

目次

 

コバにはどんな役割があるの?

コバの劣化について

コバ補修についてよくある質問 

コバにはどんな役割があるの?

 

修理事例をご紹介する前に、コバの役割に関してご説明します。

 

革業界では、革の切り口(断面)の部分をコバと呼びます。

そして、革製品を仕立てる工程の中には、コバ処理という工程が存在します。

革の断面が切りっぱなしのままだと、見た目や革の耐久性にも影響が出ますよね。

 

コバ処理は大きく分けると『磨き仕上げ』『ヘリ返し』『顔料仕上げ』の3つの処理方法に分かれますが、今回取り上げるのは顔料仕上げの方法で仕上げられたコバについて。

フチの部分が、色付きの塗料で仕上げてある製品を見たことがあるかと思います。    

エルメスなどハイブランド製品のコバ処理も、この方法で行われていることが多い印象です。

 

コバが仕上げてあると、製品がより引き締まった印象になり見栄えも美しいですよね。

また、コバは革側より先に負荷を受けることになりますので、革へのダメージを軽減する役割もあると言えます。

 

コバの劣化について

 

しかし残念ながら、コバは製品を使用しているうちに、遅かれ早かれ必ず劣化します。

また『顔料仕上げのコバ』といっても、使われている塗料の種類や塗り具合はブランドによっても異なるため、劣化の仕方も色々です。

 

エルメスはスレたような劣化をしていることが多い印象です。

 

こちらはフェラガモの時計。

色がついたコバの部分が、ペろんと綺麗に剥がれてきてしまっていました。

 

こちらはルイヴィトンのお財布。

折れ曲がり部分を中心に、表面がひび割れたような劣化が見られました。

 

コバに関しては、『まだ買ってから1年しか使用していないのに割れてきてしまった!』そんなお声もいただきます。

 

使い方や製品の仕様等にもよりますが、塗料を塗って仕上げてあるコバは遅かれ早かれ上記のような劣化を起こしやすく、美しさをキープするためには、定期的な補修が必須だと言えます。

 

コバ補修についてよくある質問

 

コバの補修に関して、よくある質問をまとめてみました。

 

Q.『剥がれている部分だけを部分的に塗り直すことはできますか?』

A.『できる場合もありますが、部分補修は基本的におすすめしません。』

 

二つ折り財布の折れ曲がり部分など、劣化箇所は可動する部分であることが多いです。

このような状態のところだけを部分的に補修をしようとすると、元の塗膜との境目がきっかけとなり、そこから再び割れてきてしまう可能性が高いです。また割れた上から塗るのはもっての外です。

負荷のかかりにくい箇所や塗り具合によっては部分補修もできなくはないですが、当店では基本的に元の塗膜をできる限り除去して表面を整えた上で補修する方法を取っています。

 

Q.『補修した後はもう剥がれることはありませんか?』

A.『製品によっては再び剥がれてしまう可能性もございますが、可能な限り剥がれにくくなるように施工を行います。』

 

先述したように、そもそも顔料仕上げのコバはどうしても剥がれや割れなど劣化しやすいデメリットがございます。

特に断面部分に革素材以外の材質の芯材が挟んである場合や、油分の多い革素材である場合には、塗料の定着が悪くなることもございます。

その他、革の癖付き方や使用時の負荷のかかり加減によっても、新品の時のようにはいかないこともございます。

 

当店では耐摩耗性の高いウレタン系のコバ処理専用塗料にて補修を行います。できるだけ塗料の密着性を上げるため、必要に応じて溶剤での下処理や研磨掛けを繰り返し施し、薄く何層も塗り重ねて剥がれにくいコバを作っていきます。

 

Q.『色味やツヤ感の指定はできますか?』

A. 『はい、可能です。ご希望のお色・ツヤ加減に合わせてイチから塗料の配合を行い施工いたします。』

 

当店では何色もの塗料を混ぜ合わせて調色を行い、ご希望のお色を作成することが可能です。

決まったお色味の中から選んでいただくわけではございませんので、幅広いお色味への対応が可能です。またツヤ加減についても、ツヤあり〜半ツヤ〜マット等、細かく調整が可能です。

『現状と同じぐらい』『今よりもちょっとツヤ多めで』『艶消しで』など、ご希望をお申し付けください。お好みに合わせて調整いたします。

 

当店施工のコバ修理事例のご紹介

 

 ここからは、実際に当店で行ったコバの補修事例をご紹介いたします。

 

こちらは、エルメスのべアンのお財布。

愛媛県のお客様よりご配送でご依頼いただきました。

【Before】

【After】

 

【Before】

【After】

比較的綺麗な状態ではありましたが、ところどころスレていたのを全体的に塗り直して補修いたしました。 

 

こちらは革表面の染め直しも実施したので全体的に綺麗になっています。

 

続いてはこちらのフェラガモの時計。

安曇野市のお客様よりご依頼いただきました。

【Before】

【After】

【Before】

【After】

【Before】

【After】

【Before】

【After】

ペロンとめくれた劣化も、塗り直してご覧の通り綺麗になりました。

 

続いてこちらはボッテガヴェネタの二つ折り財布。

千曲市のお客様よりご依頼いただきました。

【Before】

【After】

【Before】

【After】

【Before】

【After】

二つ折り財布は、折れ曲がり部分が割れたり剥がれてしまっていることが非常に多いです。

割れていた部分は一通り元の塗膜を剥がしてからコバを作り直しました。

 

続いてはベルトのコバ補修です。

こちらは塩尻市のお客様からご依頼いただきました。

【Before】

【After】

【Before】

【After】

ベルトごと洗濯をして濡らしてしまったそうで、それがきっかけで部分的に剥がれてしまったとのこと。

元の塗膜もかなり薄付きなようだったので、今回はコバを全体的に塗り直し膜厚も上げて施工しました。

 

続いてこちらはディオールのバッグの持ち手の根元部分。

松本市のお客様からのご依頼です。

接着剥がれにつられるように、コバも剥がれてしまっていました。

【Before】

【After】

【Before】

【After】

接着+コバの塗り直しで元通り綺麗になりました。

 

続いてこちらはロエベのバッグ。

ショルダー紐のフチは塗って仕上げてあることも多く、このような劣化が起こりがち。

【Before】

【After】

【Before】

【After】

 

こちらも持ち手のコバに割れがみられた、アイグナーのバッグです。

【Before】

【After】

【Before】

【After】

革が割れているわけではありませんので、もう一度コバ部分を作り直すことで綺麗な表面が復活します♪

ショルダー紐や持ち手のコバ修理もお任せください。

 

財布・バッグ等のコバ修理料金について

 

コバ補修は製品の構造や補修範囲によって料金が変動いたしますが、 3,300円〜11,000円(税込)の間であることが多いです。

難易度や手間のかかり具合によって変動いたします。まずは一度お問い合わせください。

 

コバ修理は革研究所長野店へご相談下さい

 

今回はお財布やバッグのコバにまつわる修理事例のご紹介でした。

 

丈夫な革製品だからこそ、メンテナンスや修理を施しながら長く使いませんか?

革研究所が革製品のために独自開発した薬剤を使用し、状態に合わせ適切な施工をご提案させていただきます。

修理後もできるだけ長く使い続けられるよう、お客さまご自身でのお手入れ方法などもしっかりとご案内させていただきます!

どうぞお気軽にご相談くださいませ。

 

ご質問やお見積もり依頼は、随時LINEにて無料でお受けしております。
現在、LINEからのご相談・ご成約で5%OFFキャンペーン中ですので、是非ご利用くださいませ。
 
 

日本全国、配送にて修理受付が可能!

 
当店は店舗にご来店いただかなくても、配送での修理受付が可能です◎
 
LINEやメールでご依頼品のお写真を数枚お送りいただければ、修理方法のご提案とお見積もりをさせていただきます。
※往復の送料はお客様のご負担となります
 
ご遠方の方でも、どうぞお気軽にご相談下さいね♪
 

出張見積りサービスもやってます!

 

当店の近隣エリアへは、無料で出張見積りサービスも行っております。
★近隣エリア(松本市・塩尻市・安曇野市・山形村・朝日村・上田市・岡谷市・諏訪市・・・etc)
 
ソファなどの大型のものや数量が多い場合でも、お客様のもとへ直接お伺いし、ご依頼品の確認やお見積りをさせていただきます。
 
ご来店が難しい場合も、ご遠慮なくご利用くださいね!
 
★個人のお客様だけでなく、工務店など業者様からのご相談もお受けいたしております。
飲食店・クリニック・ホテル・旅館・会社の応接室等・・・
ソファーやイスの修理は革研究所長野店へお気軽にご相談ください!
 
 
革研究所長野店
〒399−0026
長野県松本市寿中2−13−10(駐車場有り)
 
※当店へのご来店によるご相談・お見積もりは完全予約制となっております。
事前にこちらのページからご予約いただくか、一度お電話いただけますと幸いです。
ご不便をおかけいたしますが、ご協力のほどお願いいたします。
 
TEL:050-6881-1301
Mail:support@nagano-kawaken.com

革修理対応製品

革修理対応製品

革鞄・バック

革鞄・バック

革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。

財布・小物

財布・小物

革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。

革靴・ブーツ

革靴・ブーツ

男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。

革衣類

革衣類

革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。

ソファー・椅子

ソファー・椅子

革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。

自動車内装

自動車内装

自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

革研究所 長野店

代表者:塚常 帆花
所在地:長野県松本市寿中2-13-10
※当店へのご来店によるご相談・お見積もりは完全予約制となっております。
事前ご来店予約はこちらから
TEL:050-6881-1301

対応エリア
長野県全域(松本市・上田市・塩尻市・安曇野市 他)

当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。

PAGE TOP

LINE登録