革修理｜長野県松本市の革修理なら革研究所 長野店

 

ソファー修理、ブランドバッグ修理・革財布修理の革研究所長野店です！

今回はＷＩＴＴＭＡＮＮ　ヴィットマン　チェア　スレ傷色褪せ染め直しの修理事例をご紹介いたします。

 

『ソファーの汚れやしみが気になる・・・』

『汚れはどこまで綺麗になるの？』

『ソファーはどのように修理するのか知りたい』

 

目次 

 

【Before】施工前のヴィットマン　チェア

ＷＩＴＴＭＡＮＮ　ヴィットマン　チェア　修理工程

【After】補修完了後のＷＩＴＴＭＡＮＮ　ヴィットマン　チェア

革修理は革研究所長野店へご相談下さい

 

【Before】施工前のヴィットマン　チェア

 

こちらが施工前のご依頼品のお写真です。

 

オーストリアの家具メーカー・wittmann(ヴィットマン)のレザーチェアです。ところどころにスレ傷があり、座面の水シミのようなものも気になります。

ナチュラルな革は革の風合いがしっかりと感じられる反面、汚れもつきやすいもの。

肘置き部分の黒ずみはたくさんご愛用いただいていた証拠ですね。

 

ＷＩＴＴＭＡＮＮ　ヴィットマン　チェア　修理工程

 

今回のご依頼の修理工程は、大まかに以下の通り。

 

1. クリーニング・脱脂

2. キズ補修・研磨作業

3. 染色１回目

4. 染色２回目・色止め・艶調整

5. オイル仕上げ

 

工程ごとに詳しくみていきます。

 

1. クリーニング・脱脂

まずはクリーニングを行っていきます。ヌメ革の染色では、もとの油分が残ってしまうことのないようしっかりと脱脂を行うことが後々とても大切です。アルコール系の溶剤をつかって油分を取り除いていきます。

 

2. キズ補修・研磨作業

キズ補修剤を使って正面の毛羽立ちや凹凸を埋めていきます。塗布後、表面のざらついた箇所を丁寧に研磨しさらに整えていきます。

 

3. 染色１回目

お次は染色工程です。今回はキャメル色への染色。少しずつスプレーで丁寧に染め上げます。クリーニングの段階でしっかりと下地を作っておくことで、染料がしっかりと染み込んでくれます。

 

4. 染色２回目・色止め・艶調整

しっかりと乾燥させた後に、仕上げの染色です。色の微調整を行うとともに、ここで色どめと艶感の調整も同時に行います。

 

5. オイル仕上げ

最後にオイルでしっかりと全体の保湿をおこない表面の状態を整えたら、施工完了です。

 

【After】補修完了後のＷＩＴＴＭＡＮＮ　ヴィットマン　チェア

 

それでは補修完了後の写真をご覧ください！   

 

いかがでしょうか？大きな傷等もなかったため、表面はとてもきれいに補修することができました。施工前のものと見比べてみると、印象がまるで違いますよね。座面のシミや肘置きの汚れ、細かなスレ傷なども全て覆い隠すことで、新しいチェアとして生まれ変わりました。

 

今回のヴィットマンのレザーチェアは、元々は革本来の風合いやエイジングを楽しむためチェア。全面に本革が張られ、まさに一生物となる製品だと思います。

 

しかし、どんなに気を付けていても、シミや汚れが付いてしまうことは誰にでもありますし、特に、表面加工があまりされていないナチュラルなヌメ革のタイプのものは、汚れやキズも付きやすく目立ちやすいです。

 

そもそもこのタイプの革製品は、本来は傷や汚れも含めて革らしい風合いを楽しむものではありますが、メンテナンスが不十分であると革が劣化してしまったり、長年の使用や時間の経過とともに汚れが蓄積してしまうこともあります。

 

今回のように、思い切って上から色を乗せ隠してしまうことも、この先気持ちよく使い続けるための一つの選択肢になると思います。

 

お客様のご要望に合わせた施工をご提案させていただきますので、ソファーのキズや汚れが気になる場合は、ぜひご相談くださいませ。

 

革修理は革研究所長野店へご相談下さい