革修理｜長野県松本市の革修理なら革研究所 長野店

【Before写真】施工前の２人掛け本革ソファ

こちらが施工前のソファーのお写真です。

 部分ごとにアップで見ていくと、以下の通り。

【肘置き部分】

【座面部分】

【背面部分】

ご依頼品は、二人掛けのソファーです。

よく負担のかかる座面や背もたれ、肘置き部分を中心に劣化が見られ、ブルーから色褪せてグレーのような色へと変色してしまった箇所も見られます。

また、引っ掻きキズやスレ傷も所々にみられ、なんだか古びた印象になってしまっていますよね。

今回は『再び綺麗にして大事に使い続けたい』と、ご依頼をいただきました。

ご依頼からお見積もり算出までの流れ

ソファーの場合は、LINE等で画像をお送りいただいて施工ができるか確認させていただいたあと、一度お客様のご自宅に伺い実物を拝見した上で正式なお見積もりをお出しさせていただきます。

というのも、大型のものは直接お引き取りの経路や方法を確認させていただきたいのと、ご一緒に実物を確認しながら施工方法や仕上がりをご説明させていただく方が、お互いに安心であると考えているためです。

★近隣エリア（松本市・塩尻市・安曇野市・山形村・朝日村・上田市周辺）は出張費無料です！

お気軽にご相談くださいませ。

２人掛け本革ソファ　全体染め直し　修理工程

今回のご依頼の修理工程は、大まかに以下の流れで進めていきます。

1. クリーニング・脱脂

2. キズ補修・研磨作業

3. 染色1回目

4. 染色2回目・色止め・艶調整

5. 最終仕上げ

各工程ごとに詳しく解説していきます。

1. クリーニング・脱脂

まずはクリーニングです。革研究所自社開発のクリーナーで、ソファーのホコリやよごれを掻き出すようにブラッシングし落としていきます。また元の革表面に残っている塗膜もしっかりと除去します。ここでしっかり汚れや油分を落としておくことは後々の色はげを防ぐ等、仕上がりにも大きく影響するため、念入りに作業をおこなうことが大切となります。

2. キズ補修・研磨作業

次に、キズの補修です。キズの補修には深さなど症状ごとに最も適した方法を選択し、補修方法を決めていきます。浅いキズであれば、補修材を塗布し研磨を行うことで、とても綺麗な状態にすることができます。もっと深いキズに関しては、樹脂系溶剤をつかって傷を埋め表面の状態を整えます。

3. 染色1回目

綺麗に染めていくための下地が完成したら、いよいよ染色です。今回は表に出ていない内側部分の色を参考に、できるだけ元の色に近いお色で染めていきます。

色の再現は職人の腕が問われる作業。熟練の職人でも、完全に同じ色を作るのは不可能だと言われています。何度も調整を繰り返し慎重に確認しながら、調色を行いました。

色が出来上がったら、ムラにならないよう満遍なくスプレー塗布をおこなっていきます。

4. 染色2回目・色止め・艶調整

1回目の染色のあとは、しっかりと乾燥させてから２回目の染色です。ここでは色どめ（トップコート）とツヤの調整も同時に行いながら、仕上げ染めをおこなっていきます。傷みの少ない革部分を参考に、同じ風合いとなるように色味・艶感を合わせていきます。

5. 最終仕上げ

最後に、オイル仕上げを行い表面を保湿し、作業完了です！